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こがねむしさんの芝居を観たのはこれで2回目。 恐くてドロドロした物語なのに大声で笑い転げたいシーンが多くてまいった。 便所に住んでる浮浪者の頭に取付けたトイレットペーパーホルダー。 そこから紙を取り出して仲間をグルグル巻きにしたり。 それに赤と白の仮面を被った人形の女性を乳母車に乗せ、麦わら帽子の人形オジサンが押して歩く場面。などなど。 舞台美術、衣装、小道具、オリジナルサウンドなどがぴったり融合。全体的にハイセンスだし。 すんごく面白くて楽しませてもらいました。 上演時間は連続2時間30分。観る方も体力が必要。(^^*) ※写真をクリックすると大きなサイズで見られます。
作品紹介 戦前。それは、実に私の体験し得ない時代であった。祖父や祖母の口から聞く戦前はどこかモノクロームの古びた写真のようなぼんやりとしたものであった。それでも私は、その戦前という時代に奇妙なロマンと夢想を感じずにはいられないのであった。 何故ならば、私にとっての戦前とは昭和初期の妖しげな探偵小説を通して歪められたものであったからだ。 江戸川乱歩の猟奇とユートピア願望。横溝正史の血と因縁。小栗虫太郎の超論理。 夢野久作の狂気と土俗性。海野十三の空想化学。小酒井不木の狂医学。木々高太郎の精神分析。久生十蘭のニヒリズムetc・・・。アナログな都市で夜毎におこる猟奇事件。闊歩する怪人たち。職業として成り立っている犯罪専門の名探偵。異常な変態性欲者の群れ。毒々しく怪奇な原色の風景。それが、私にとっての戦前であった。無論、そんなものが架空の歪んだ風景であるのは十分知っている。それでも自分はその怪しい風景に心惹かれるのだ。 今回の『二十一世紀鉄仮面』とは舞台上に、存在しなかった幻想の戦前を再現する試みなのである。それは時代錯誤のアナクロニズムであるのかもしれない。しかし、先年お亡くなりなられた探偵小説家の山田風太郎先生、渡辺啓介先生の死が自分にはどうしても探偵小説の戦前から続いてきた一つの時代の終わりを暗示しているように思えてならず、この作品を何かしらの記念碑としてどうしても発表したいのである。 戦前と現代とが奇妙に混ざり合ったアナクロニズムと怪奇趣味、猟奇趣味に彩られたアンチミステリー。それが『二十一世紀鉄仮面』なのである。 あらすじ 殺人狂、人形愛者、怪盗、男色家、名探偵、畸形、悪魔派ロッカーetc・・無数の犯罪者たちの闊歩する夜の大都会の片隅、D坂の犬神夫人のもとに謎の怪人二十一世紀鉄仮面より殺人の予告状が届いた。次々と起こる妖しげな猟奇事件。邪悪な怪人に挑むのは怪奇探偵小説家の川股勝美と名探偵・久保田研一朗の二人組。謎が謎を呼ぶ怪奇探偵活劇の幕開けである。 (プログラムなどから引用) |
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