新書・文庫 全般
■ 交渉人は疑わない (SHYノベルズ)
榎田 尤利,奈良 千春,大洋図書
前作の「黙らない」は、芽吹と兵頭の過去が耽美王道、現在は夫婦漫才になっているのが、交錯していて、どっちの方向性がわからなかったことと、最後の一線を越えなかったので、なんとなく不完全燃焼のような違和感を感じていました。でも、疑わないで、完璧夫婦漫才で統一されて、全体がすっきりしたのと、脇を固めるキャラが上手く、動いています。こちらを先に呼んで前作を読んだ方がいいのでは?と思いました。
滑って、寒いのがオヤジギャグというものですが、私は大笑いでした。
まっすぐい... ¥ 903 ■ 徳川の夫人たち 下 朝日文庫 よ 1-2 吉屋 信子,朝日新聞出版
本書を読んで、一番感じたことは日本女性の美しさ。それも人の行動や言葉に一々感動し涙するほどの心をもったすばらしい美しさ。本書はその美しさと聡明さを兼ね備えた三代将軍家光の傍妾であった永光院の生涯を描いた小説です。本書を読みながら思ったことは、このような女性が何故日本からいなくなったのかということです。日本女性といえば「アメリカの会社で働き、イギリス風の家に住み、中国人のコックを雇い、日本人の女性を妻にする。」ことが一番贅沢とされるほど世界でもおしとやかで奥... ¥ 567 ■ 火宅の人 下 新潮文庫 た 5-4 檀 一雄,新潮社
20年間にわたって書き続けた壮大なる自分史です。私は檀一雄氏については檀ふみさんの父親という印象しかなかったのですが、本書を読んで当時、いかに檀一雄氏が人気作家であったかが良く分かります。そして本人が人気作家である事を利用して思うが儘、我儘に生きてきた事の証と反省と誇りが集大成されたのが本書です。これは人気作家であったからこそ出来る生き方なのでしょうが、サラリーマンの私にとっては非常に羨ましい生き方に感じます。人間が飲食や性、そして生きる事に対して素直に生き... ¥ 660 ■ 徒然草 1 全訳注 講談社学術文庫 428 吉田 兼好,三木 紀人,講談社
その著作と共に、以下の書き出しはあまりにも有名。
つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。(序段)
敢えて一言で言うならば、本書の内容は「人間論」であろう。人間というものについて、独自の視点から様々な事例を引用しつつ論を展開し、人間の心の本質を探ろうとしており、ひたすら自己を見つめ続ける鴨長明著「方丈記」とは一線を画している。
具体的には、財宝・子供を持つこと... ¥ 1,050 ■ 良寛 下 講談社学術文庫 211 井本 農一,講談社
¥ 651 ![]() ■ チョコレート戦争 (フォア文庫 B) 大石 真,北田 卓史,フォア文庫の会
小学生の「図書」の時間のとき、この本が面白いと友達から勧められて、教えられて読みました。ケーキ店でなく、洋菓子店という表記に、時の移り変わりを感じます。金泉堂のような洋菓子店が、今もなお、実在して欲しいと思いました。 ¥ 567 ■ 日本霊異記 下 講談社学術文庫 337 中田 祝夫,講談社
上巻と中巻にはありませんが、この下巻には巻末にこの霊異記に登場する皇室や藤原家の人々の系図が載っています。特にその系図が無ければ物語を理解できないというものではありませんが、聖武天皇を中心とした時代を研究したい方は、一度は読んでおいた方がいい書物だと思います。忠実な現代語訳と詳細な語釈は古典を読むことに躊躇する方にも極めて有効ですし、文字も大きめで読みやすく活字も綺麗です。上中下巻の三つを揃えるつもりが無いのであれば、この下巻だけを購入してはいかがでしょう... ¥ 1,103 ■ ちはやぶる神のめざめの (角川ビーンズ文庫―篁破幻草子 (BB16-5)) 結城 光流,角川書店
この作品は、ティーンズルビーという同じ角川系列のところから出ていた作品の新装版です。少年陰陽師が出始めてから移動になっていたはず。この作品は少年陰陽師のころよりもちょっと前の時代。昼間は朝廷の役人として、夜は冥府の官吏として、2足のわらじ生活を続けている主人公篁。表面は本来持つ美形が功を奏して猫かぶり。親友の融や冥府の上司燎流の前では、ツッコミまくり。イラストは四位広猫さん。絵がかわいらしくて好きです。 ¥ 460 ■ ドン・キホーテ 全6冊 岩波書店
¥ 4,914 ■ 雨月物語 下 講談社学術文庫 488 上田 秋成,青木 正次,講談社
原文付きで訳注も付いている講談社学術文庫の古典は、類書の中でも目を見張るものがある。本書は我が国屈指の怪異小説「雨月物語」の3話を収録している。邪心=蛇身の構造をしている「蛇性の婬」は雨月の中でも最高傑作である。人肉を喰らうようになった破戒僧を描く「青頭巾」は上田秋成の小説全般に繋がる心性を持っている。「貧富論」は石燕の「画図百鬼夜行」に出る金霊の話。個人的にお勧めな話は、日常と非日常、高尚と俗悪という相反する性質を持った破戒僧を描く、幻想的な悲哀を感じる... ¥ 1,208 |
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